ブラジルのカーニバル期間は「帝王切開」が急増する理由!&1999年現地リオのカーニバル観戦記

ブラジル
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世界最大の祭典、ブラジルのカーニバル期間中は、会社、学校が休みになります。この時期のブラジルは真夏なので、カーニバル期間は旅行をする人が多くなります。誰もが熱狂するこの時期、実はブラジルの医療現場では「ある異変」が起きています。

それは、出産予定日をあえてカーニバル期間の前後に移動して帝王切開することです。

なぜ、おめでたい出産がカーニバルのスケジュールに左右されてしまうのか?そこには、日本では考えられないブラジル特有の医療事情と、国民性が隠されていました。今回は、華やかなお祭りの裏側にある、驚きの出産事情についてご紹介します。

そして、筆者が1999年に現地リオのカーニバルを2日間に亘って全て観戦しましたので、ご紹介します。

コパカバーナ海岸

衝撃の事実!ブラジル・カーニバル期間中の出産事情:産婦人科医も休暇で、帝王切開で「前倒し出産」「後ろ倒し出産」へ変更

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現地で知った事実:カーニバル期間中に出産予定が重なるとどうなる?

現地滞在中、仕事仲間と会話中、驚いたことがありました。それはカーニバル期間中に出産予定がある妊婦さんたちの出産日が「前倒し」又は「後ろ倒し」されることです。決して、全員でありませんが、このような傾向があります。

医師もバカンスへ!手薄になる医療体制

ブラジルでは、医師も一人の人間として休暇を取る人が多いです。多くの医療従事者が休暇を取るため、カーニバル期間中は病院のスタッフが極端に少なくなり、急な陣痛への対応が難しくなるケースがあるのです。

安心して産むための「前倒し」「後ろ倒し」という選択

「もしカーニバル中に陣痛が来たら、主治医がいないかもしれない……」 そんな不安を解消するために選ばれるのが、カーニバルが始まる前の「予約帝王切開」です。

緊急時の医療リスクを避けるため、そして家族全員でお祝いできる時期に産むために、医師と相談して出産日を意図的にコントロールする。これがブラジルの「カーニバル出産事情」のリアルなのです。驚きですね。

3. ブラジルの高い帝王切開率と文化的背景

そもそも、ブラジルは世界的に見ても帝王切開率が非常に高い国です(私立病院では80%を超えることもあります)。ちなみに日本は約20%です。

  • 計画性を重視する: 家族が集まれる日を選びたい
  • 出産の痛みを避けたい: 無痛分娩や帝王切開が一般的
  • 医師側の都合: 予定が立てやすい

こうした背景があるため、「イベントの都合のために出産時期を調整する」という決断も、ブラジル社会では一つの合理的な選択肢として受け入れられています。

1999年、世界的な祭典 リオの カーニバル観覧記

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1999年のリオのカーニバルのチケットです。

1999年。リオ・デ・ジャネイロのカーニバルの記憶は、いまも鮮やかな色彩、人々の熱気とサンバの音楽が身体の奥に残っています。


リオのカーニバルは夜から朝未明まで続くx2日間

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カーニバル会場のサンボドロモです。パレードスタート前で静かです。

カーニバル会場 サンボドロモ

圧倒的な熱気と迫力

パレードが始まると、大きな山車(アレゴリア)がゆっくりと姿を現します。その大きさと装飾の細かさに、思わず息をのんだ記憶があります。

原色が重なり合い、視界いっぱいに広がる色と動き。それでも不思議と騒がしさはなく、すべてが一つの流れになって進んでいくように感じられました。

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魅せるためというより、 そこに在ることを全員が喜んでいるようでした。

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正面に見える窓枠の席は、企業、富裕層がまとめてグループでカーニバルを観戦します。

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サンバチームがの演舞が終わると、清掃員が会場を清掃します。


人生の誇りをかけた身体の表現

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サンバチームは1年を掛けて準備をして、魂を込めてカーニバルに挑んでいます。

ダンサーたちの踊りは、とても自然で力強く、飾り立てた演技という印象はありませんでした。鍛えられた身体そのものが、長い時間をかけて積み重ねてきた物語を語っているようでした。

それぞれのサンバチームは、この一夜のために一年をかけて準備をします。順位はつきますが、それ以上に、自分たちの歩みや誇りを表現する時間なのだと感じました。

踊ることが、日常の延長線上にある。そんな感覚が、見ているこちらにも伝わってきました。


※ 本記事は1999年当時に撮影した写真と個人の体験をもとに記しています。



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