
海外で知る日本の味でした。
ブラジルで衝撃の出会い! 東北名物「ずんだ餅」の忘れられない美味しさ
私が東北地方の名物であるずんだ餅の美味しさを知ったのは、意外なことに日本ではなく、遥か遠い南米の地、ブラジルでした!
1998年、ブラジル滞在中に参加した福島県人会(福島県からブラジルへ移住された方々の集まり)主催の餅つき大会でのことです。私の地元では、つきたてのお餅といえば、甘いあんこや香ばしいきな粉を合わせるのが一般的でした。しかし、その会場で目に飛び込んできたのは、見慣れない鮮やかな黄緑色の餡。それが一体何から作られているのか、全く想像もできませんでした。
興味本位で一口食べてみた瞬間、その独特の風味と優しい甘さに、私はたちまち虜になりました。口の中に広がる枝豆の豊かな香りと、つぶつぶとした食感が絶妙に絡み合い、今まで味わったことのない美味しさだったのです。
さらに驚いたことに、会場にはずんだ餡だけでなく、香ばしい黒ごまの餡も用意されていました。どちらもつきたてのお餅との相性が抜群で、日本の食文化の奥深さを海外で改めて知る貴重な経験となりました。
ブラジルという異国の地で、福島県人会の皆様の温かい交流を通して出会った「ずんだ餅」。その鮮やかな色と忘れられない美味しさは、今でも私の記憶に鮮明に残っています。日本が誇る郷土の味は、海を越えても人々の心を繋ぐ素晴らしい力を持っているのだと実感しました。
帰国後の「ずんだ餅」探求! 仙台での感動の再会と黒豆茶との極上マリアージュ
ブラジルでの運命的な出会いから「ずんだ餅」の虜になった私ですが、帰国後、驚いたことに私の住む地域では、その美味しさはほとんど知られていませんでした。最近になってようやく「ずんだ餅」という名前を聞く機会も増えましたが、まだまだ認知度は低いのが現状です。
どうしてもあの味が忘れられず、ついに私は2度も仙台へ足を運び、「ずんだ餅三昧」を敢行しました!仙台の街を歩いていると、至る所に「ずんだ茶屋」があることに心底びっくりしました。まさに「ずんだ餅の聖地」と言える光景です。
そして、本場で様々な種類のずんだ餅を堪能する中で、新たな発見がありました。それは、ずんだ餅の優しい甘さと、さっぱりとした黒豆茶との相性が抜群だということです!枝豆の風味豊かな甘さと、黒豆茶の香ばしくすっきりとした味わいが、お互いを引き立て合い、後味を爽やかにしてくれるのです。これは、海外でずんだ餅を知った私にとって、まさに新しい発見でした。
異国の地で初めて出会い、その美味しさに魅了された日本の味「ずんだ餅」。帰国後、その味を求めて辿り着いた仙台で、本場の味を堪能し、さらなる美味しさとの出会いがありました。海外で日本の食文化の素晴らしさを知り、こうして日本国内でその魅力を再発見できたことは、私にとって忘れられない経験です。
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