時は2025年、お正月気分も落ち着いた頃、待ちに待った釣り仲間との初釣行へ、友人のボートで出発しました!冬の海は天候が変わりやすいものですが、この日は奇跡的な晴天で無風。海面もまるで鏡のようなべた凪という、まさに絶好の釣り日和に恵まれました。
今回の船長を務めてくれた友人とは、もう20年以上の付き合いになります。意外なことに、最初の出会いはインターネットを通じてでした。共通の趣味である釣りがきっかけで繋がり、これほど長い時間を共に過ごせる仲間になったことは、本当に素晴らしい縁だと感じています。
海の上で、美しい景色を眺めながら、釣りの話や近況報告など、他愛もない会話を楽しむ時間は、何にも代えがたいものです。趣味を通じて繋がった仲間との関係は、利害関係のない、純粋な心の交流であり、人生を豊かにしてくれる宝物です。
今日の狙いは高級食材ヒラメ
釣りは準備段階から想像を妄想が入り混じり楽しいのです。
そして一番高揚するのは出船時です。
白銀に輝く雪山を遠くに眺めながら、今日の釣り場へと車を走らせる。広大な風景の中に、まるで自分がゆっくりと溶け込んでいくような感覚。その不思議な一体感に、胸が高鳴り、冬の寒ささえも忘れてしまうほどの感動を覚えます。
遥か彼方にそびえ立つ雪山は、息をのむほどに白く、そのコントラストを際立たせるように、空はどこまでも透き通るような青色に広がっています。そして、空と雪山の間に広がるのは、深く静かな海の青さ。三色の鮮やかなグラデーションが、目の前に広がる絶景を作り出しています。
こんなにも自然が豊かで、心が満たされる瞬間は、まさに贅沢で心地よいの一言。日常の喧騒から離れ、雄大な自然の中に身を置くことで、心身ともにリフレッシュされ、満ち足りた気持ちで釣りに臨むことができるでしょう。
この美しい景色との出会いも、釣りの醍醐味の一つ。自然の恵みに感謝しながら、今日の釣りを楽しみたいと思います。

釣り場へ移動してから

さあ、どうやって狙おうか?と仲間と考える時間が楽しいです。
今日の戦略はサビキ釣りでアジを釣って、生きたアジをエサにします。これを「泳がせ釣り」と言います。この釣り方を知って釣りの楽しみが増えました。
船長がデータを元に実績ある釣り場ポイントへ入ります。釣りは過去の釣果データ、海底の地形、潮の動き、気温、風、時間など全てを考慮します。ある意味、仕事以上に熱心です。ある方は、「趣味ぐらい、真面目に取り組め」と真顔で話されていました。こういう人は大好きです。
早々にアジの群れを見つけて、作業をするかのごとく、手早く釣り上げて、お持ち帰り用を確保。そしてこれから本命のヒラメ狙いです。

釣りには時合があります。その時合中に釣らないと、それを外すと釣りづらい厳しい時間を過ごします。強制的に釣りからクルージングになります😂
時合:釣り用語で魚がエサを積極的に食べる時間帯のことです。
● 朝まずめ(夜明けから日の出前後)、夕まずめ(日没前後)
● 満潮から干潮、干潮から満潮に変わるとき
本命のヒラメ狙いへ!

そして時合は短いので集中です。
仲間が、エサを投入直後にヒラメを釣りました!今日のヒラメは活性が良く、いきなり竿が絞られて、引っ張られます。これが時合です。羨ましい反面、安心感、なぜなら今日は釣れる可能性が高いことがわかり、このポイントは間違いないという過信です。
ヒラメの気配はあるのですが、私に釣れてくれません。この待ちの時間が長いのです。
その後、数時間の沈黙。海は青い。
遂に主役のヒラメが登場

しかし、この沈黙の時間、同船者と世間話、釣り談義、美味しい魚の調理方法など会話の時間も釣りの一部です。
やや劇的風に書いてみます😀。
閉塞感を破るために新たな実績のある釣り場へ移動、新たな期待を希望を感じる場所であった。
絶望からの微かな兆し
今日の釣りは、これまで芳しいものではなかった。魚の反応は皆無に等しく、時間だけが過ぎていく。しかし、諦めかけたその時、微かな魚の反応があった。
竿先に神経を集中させ、生命の息吹を感じた。一か八かで渾身の力を込めて合わせると、魚が来た。
重量感
ずっしりとした重みが、魚の存在を教えてくれる。魚種はまだ分からない。慎重に、そして大胆に、魚を船縁まで引き寄せた。
ヒラメとの邂逅
そこに現れたのは、高級食材として名高いヒラメであった。釣れた時の喜びは、何物にも代えがたい。新たな年の始まり
この一匹は、私にとって良い1年の始まりを意味する。
船長への感謝
そして、いつも安全釣行を心がけている船長には、感謝の念に堪えない。
釣り人の特権・報酬
まさに釣り人の特権!帰宅後、自ら釣り上げたばかりのヒラメを丁寧に捌き始める。熟練の技で包丁を滑らせるたびに、新鮮な身が宝石のようにキラキラと輝き、その美しさに食欲が否応なくそそられます。
そして、傍らに置かれた立派なタコは、心優しい釣り仲間からの嬉しい贈り物。なんと、あのクロマグロを凌駕するとも言われるほどの高級食材とあって、期待は最高潮に高まります。鮮度の良さはもちろん、美味しさは保証付きです。
いよいよ、捌いたヒラメを刺身に。透き通るような白身の美しさは、まさに芸術品。一口食べれば、上品な甘みが口いっぱいに広がり、思わず頬が緩んでしまいます。
一方、コリコリとしたタコの食感は、ヒラメとは全く異なる、まさに至福の味わい。噛むほどに濃厚な旨味が溢れ出し、舌を喜ばせてくれます。
新鮮な魚を、自らの手で釣り上げ、丁寧に捌き、そして味わう。これほど贅沢な時間が、釣り人にとって他にあるでしょうか。まさに至福のひととき。釣りを愛する者にとって、この瞬間こそが最高の報酬であり、何物にも代えがたい、かけがえのない贅沢な時間なのです。

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