日本の美しい伝統に触れる、練り切り(和菓子)作りのワークショップに参加してきました!
練り切りは、白あんに求肥(ぎゅうひ)を混ぜて作られる、繊細で奥深い和菓子です。その特徴はなんといっても、季節の移ろいを表現するような、ため息が出るほど美しいその見た目!まさに「食べられる芸術」と呼ばれるにふさわしい、日本の美意識が詰まっています。
今回の体験では、私もこの芸術的な和菓子作りに初挑戦。夢中になって手を動かすうちに、和菓子作りの奥深さと楽しさにすっかり魅了されてしまいました。

練り切りはとは何か?
練り切りとは、白あんに求肥や山芋などのつなぎを加えて練った「練り切りあん」を、色付けして細工を施した和菓子で、「上生菓子」の代表例です。季節の草花や風景などを表現した芸術的な見た目が特徴で、お茶席などで供されることが多いお菓子です。
練り切りの特徴
- 材料: 主に白あんに、求肥、山芋、みじん粉などのつなぎを加えて作られます。
- 製法: 練り切りあんを、食用色素で着色し、職人の手作業や木型を使って、細部まで精巧に成形します。
- 見た目: 四季折々のモチーフ(桜、朝顔、紅葉など)を表現することが多く、豊かな色彩と繊細な造形が魅力です。
- 用途: 格式のある茶席の主菓子や、お祝い事などで用いられることが多いです。

◆「うさぎ」と「りんご」を作成する
今回は、うさぎとりんごの練り切り作りに挑戦しました。

練り切りの材料は用意され、あとは作るだけ
材料は、既にサランラップに包まれた状態の練り切りあん。まるで粘土細工の粘土のようで、ここから魔法が始まります。
先生が目の前で披露してくださる美しいお手本を真似て、まずは基本の形づくり。手のひらに優しく餡をとり、感触を楽しみながら練り合わせ、理想の形に近づけていきます。
一つあたりの作業時間は、なんと約10分という短さ!集中力を切らさずに可愛い作品を完成させることができます。
そして、ここからがデザインの楽しい時間!様々な色の餡を組み合わせて、季節のモチーフやキャラクターを鮮やかに描き出していきます。色の組み合わせを考えるのもワクワクしますね。

◆かわいい作品が完成!

まずは、出来上がった作品から紹介
🐰うさぎ
うさぎは、頬がほんのりピンクで、とても愛らしい表情になります。
耳は赤く着色し、中に赤いあんを入れて箸で軽く押さえながら伸ばすと、長い耳を表現できます。
目はごまで作り、頬を赤く染めると、かわいいうさぎの完成です。
🍎リンゴ
リンゴはできるだけ本物の形に近づけます。
黄色いへたや枝、葉を飾ると、よりリンゴらしくなります。
最後におまけとして、小さな虫を付けて完成です。

◆断面も美しい、こだわりの練り切り
こんなに可愛く美しく仕上がった「練り切り」ですが、もちろん食べ物です。
惜しい気もしますが、カットしてみると、中には色の異なるあんがぎゅっと詰まっています。
うさぎには「抹茶あずき」あんを、
リンゴには「シナモンアップル」あんを入れました。
見た目の可愛さだけでなく、断面まで美しいのが、ねりきりの魅力です。

◆完成した作品はこちら!
完成した“りんご”と“うさぎ”のねりきりがこちら。
愛着が湧きすぎて、しばらく眺めてしまいました(笑)
その後、参加者皆さんと日本緑茶を飲みながら、これら作品を美味しく頂きました。


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